第2回 未来挑戦型企業クローズアップ

未来挑戦型企業クローズアップ2回目のゲストは、広島県から創業し、全国さらには海外へ展開している未来挑戦型企業・オタフクソース株式会社より、専務取締役の佐々木直義様にその経営理念、新たなる挑戦及び学生へのメッセージを熱く語っていただきました。

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佐々木直義 氏 プロフィール
広島県生まれ。大学卒業後、ニューヨーク勤務や経営企画室、国際事業部を経て現職。現在、経営企画の他、国際事業本部長、Otafuku Foods,Inc.の代表としてお好みソースのみならず、お好み焼きを中心とする日本の食文化をアジア、アメリカをはじめ世界に広めている。


- 未来挑戦型企業として-

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Q  経営理念や創業当時からの志である「お多福のこころ」とは

    「お多福のこころ」は一言でいえば思いやりの心です。私どもの創業者は「たらいの水」に例えた哲学を持っていました。たらいの中の水は、自分の方に寄せようと手を動かすと向こう側に跳ね返ってしまう。また、手の動きを休めると、水の動きも止まる。でも相手の方に水を送ると、自分の方に跳ね返ってくる。世のため、人のため、他人を先に幸福にしたら、結果として自分も幸福になりますよということです。

   当社は戦後にソースを作り始め、当時私たちは後発でした。当時はお好み焼き屋ができ始めの頃で、お店の方から「ウスターソースを塗ったら垂れるし、辛い」との声が多くありました。そこで、私たちがお役に立てないかと思い、お好み焼き店の方の要望を参考にしながらお好み焼きに合うソースを作ってみました。当初はなかなか受け入れていただけませんでしたが、妥協せず粘り強く開発を続け、最終的にはお客様にも満足していただけるようなソース作りができるようになりました。これが当社のお好みソースの誕生のきっかけです。
今でも当社はお客様と直接話し、お困りの問題など粘り強く話し合い、試作を重ねながら商品を開発しています。自分のことよりもお客様のことを先に考えるというのが「お多福のこころ」です。


 

Q 2012年発表されました中国への事業展開(中国現地法人の設立、工場建設)鉄板粉食文化普及のとりくみについて

201211011109_2-257x272-257x272.jpg   我々が今アジアで展開しようと考えている理由の一つは、安全・安心な調味料を使用していただきたいということです。日本の食品企業の加工・製造の技術的なレベルは相当進んでいると思います。例えば、防腐剤を使わない食材を一日、二日、コンビニエンスストアなどの店頭に並べて、味、鮮度を保つことができる技術はなかなかないと思います。そういう安全・安心な食材をアジアにも展開できればと思います。
   もう一つ、粉の文化を広めようと思っています。アジアには様々な粉の文化があります。お好み焼きも原形は中国から入ってきました。現在でも、中国には春餅(チュビン)、ベトナムにはバン・セオ、韓国にはチヂミなどがあります。他にもイタリアのピザのように、世界中には色々な粉の文化がありますが、日本のお好み焼きは少しの肉、野菜、卵、粉をバランスよく食べられ、火を通すので衛生面でも優れた料理ではないかと思っています。

   今、アジアの国々も所得水準が上がっていますから、牛肉などの肉系が多く食べられるようになっています。しかし、そればかりでは栄養バランスの問題、食料問題にもなりますから、お好み焼き文化を広め、少しでもこれらの問題を解決したいと思っています。
実際、食文化を広めるにはかなり長い期間を要しますので、我々は10年スパンでどれだけ広められるか挑戦し、それを中国だけでなく、アジア全体に広めていきたいと思っています。



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