第3回 未来挑戦型企業クローズアップ

- 学生へのメッセージ -
 
Q:高橋様は学生時代に海外留学を含め様々な経験をされていると思いますが、今の高橋様の仕事観に影響を与えているご経験や、将来を方向づけていくきっかけになった出来事がありましたら教えて下さい。
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私は米国・シカゴの大学を卒業しています。今我社は海外との取引がすごく増えていますので、大学で海外の人たちと一緒に過ごしてきた経験というのは、非常に重要な経験となっています。
 
私が学生で就職について考えていた時に、『四人はなぜ死んだのか-インターネットで追跡する「毒入りカレー事件」』という本がベストセラーになっていたんです。この本は、コンサルタントを父に持つ中学生の女の子が、夏休みの宿題として作ったレポートなのですが、その出来栄えが素晴らしく文藝春秋が出版を決め、文藝春秋読者賞を受賞したという本です。
 

私はその本を読んで、「経営コンサルタント」という職業にとても興味を持ち、どんな企業があるのかすぐに調べてみたんです。そうしたら、ちょうどその1週間後にボストンでアクセンチュアというコンサルティング会社が大きなジョブフォーラムに参加するというのを知って、慌ててボストン行きの飛行機チケットを購入しました。しかし、ホテルはもうどこも空いていなかったものですから、ゲストハウスのようなところに「床でいいから寝かせてほしい」と言って無理矢理泊めてもらいました。そこでアクセンチュアに受かったんです。ですから、私の就職活動期間は実質1週間でした。でも、アメリカだからとか日本だからとか、この会社だからいいというのではなく、とにかく純粋にコンサルティングをやりたいという気持ちでしたから、面接もとてもスムーズだったような気がします。
 
実際、コンサルタントをやってみて政府系の機関や、製造業のメーカーを見ることができ非常に良かったです。今になって考えてみると、我社は非常に多くの事業を行っているので、コンサルティングをやって色んな事業を見てこれたというのは非常に良い経験になっていると思います。
 
偶然に本を読んで、偶然にジョブフォーラムがあって、偶然にホテルも取れて、と色々偶然が重なった結果コンサルタントになったわけです。スティーブ・ジョブズの話にもありましたけれども、結局のところキャリアというのは後追いで色んなことが自然と繋がってくるのだと私は感じています。ですから、最初からこれ一つだけというものを持たなければいけないというものではないのではないでしょうか。
 
失敗を恐れずに色々なことにチャレンジすることが大切で、結果は後から勝手にまとまってくるのではないでしょうか。
 
 
 
Q:最後に、学生へのメッセージとして、学生のうちに就業体験も含めてこういう体験をしてほしいという高橋様のお考えをお聞かせ下さい。
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日本では、大学3年生、もしくは大学院に入って半年もすると就職活動を開始するようです。私は日本の就職活動を経験していないので良く分かりませんが、その話を聞く度に何のための大学生活、大学院生活なのだろうかと考えさせられてしまいます。
 
学生時代は将来の社会人生活を豊かに送るための準備期間だと言ってしまえばそうなのかもしれませんが、私はやはり学生時代は学生にしかできないことにどんどんチャレンジしてもらいたいと思います。学生時代は、勉強も遊びももっと楽しむというか、色々な経験のために活用すべきだと思います。
 
人として大きなリスクを負えるという時代は学生の頃までなのではないでしょうか。社会人になるとなかなか馬鹿なことはできなくなってきます。ですから、学生のうちに無茶をしておいて欲しいなと思います。色々なアルバイトをしてみることでもよいと思います。
 
学生の頃からこれになりたいという一つの目標があって、脇目もふらずにそれを目指していく人もいるのでしょう。それはそれで素晴らしいと思いますが、そういう人とは別に色々な経験を積んで、経験の幅の広い人とが良いバランスでミックスされることで、会社も良くなると思います。会社には、スペシャリスト・専門家は必要なのですが、色々と経験、失敗して自分のダイナミックレンジが広いジェネラリストも必要です。
 
また、一番大切だと思うのが、モチベーションといいますか、仕事を楽しめるかどうかです。会社では仕事を与えることはできても、社員のモチベーションを高くしてあげるのはなかなか難しいことです。同じ仕事をやるにもモチベーションの高い人と低い人ではすごく差があります。モチベーションが高い人はすぐに吸収します。そうでない人はいつまでたっても成長しません。だから、本当に色々経験した中で「自分はこれをやりたいんだ」と思えるぐらいに経験してもらいたいです。
 



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